・夜になっても子供が寝ない
・朝になっても子供が起きない
・子供の寝かしつけで自分の時間がない
赤ちゃんならともかく、2歳児3歳児でもこのような悩みを抱えていませんか?だけど、それは本当に子供だけのせいでしょうか?子供が夜遅くまで寝てくれない原因と、改善対策をご紹介します。
子供の夜更かし。それは子供の身勝手さがそうさせているのでしょうか?いいえ、私たち育児に直接携わる大人にも原因があるはずです。原因を消し、対策をとって、子供が寝やすい環境を作ってあげましょう。今日は子供が眠らない原因と対策について、効果を実感したものをご紹介します。
子供の睡眠不足-どんな影響が出る?
子供が夜になっても寝ない。と悩んでいるということは、寝ないと何かしたの不具合があるということを感じておられるということでしょう。
まずは子供の睡眠不足や、就寝時間が遅くなってしまうことで、どのような悪影響があるのか考えてみましょう。
・家族全体の生活リズムが狂う
・脳の成長を阻害する
・寝不足で子供も大人もイライラする
子供が夜寝てくれないと、子供たち自身の心身の成長を阻害するのは言うまでもありませんが、それだけでなく、育児をする私たちの生活リズムも崩れ、疲れやイライラなど、家族全体に歪が生まれてくるのです。早寝早起きの週間はもちろんですが、家族全員が規則正しい生活を送ることで、心と体のゆとりが出てくるのです。
それではなぜ子供が夜になっても寝てくれないのか、その原因を考察してみましょう。
そもそも子供が夜遅くまで寝ない原因は?
原因①そもそも眠くなっていない
親の想像以上のスピードで、子供は成長しています。これは体力面でも同じこと。保育園や幼稚園で、十分に体を動かして遊んでいますか?休日もお出かけしたり、体を動かして遊ばせていますか?子供も疲れていなければ、体力が有り余っています。
もちろん、どうしても体を動かせない日が続くこともあります。例えば雨の日が続いて、外で遊べない日が続いている時。そういった時も、テレビやスマホの動画に頼るのではなく、トランプや塗り絵など、頭を使って遊ぶほうが、心地よい疲れがたまり、夜にしっかり眠くなってくれます。
原因②規則正しい生活リズムが出来ていない
寝る時間が遅かったり、早かったり、ご飯を食べる時間も、ある程度決めていますか?大人よりも子供は感受性豊かです。ちょっとした狂いやズレが、大きな歪になることも。
原因③テレビやスマホ
テレビやスマホの画面から出ているブルーライトは、睡眠に悪影響を及ぼすということは、学術的にも証明されています。つまり、子供たちが寝る直前まで動画やアニメを見ること自体、睡眠時間の妨げになっているのです。
ご自身の子供が寝ない原因はわかりましたか?そのほとんどは、子供たちに責任があるわけではありません。私たち大人、親の習慣が身についてしまった結果、夜に寝ないという状態をひきおこしているわけです。
子供が夜遅くまで寝ない-対策は?
対策① お風呂は早めの時間にゆっくり浸かる
個人差もありますが、入浴後1〜2時間経過すると眠たくなるといいます。寝る直前のお風呂や、シャワーだけで済ませてしまうのは、子供が夜なかなか寝ない原因になっているかもしれませんね。また、夏場などはお風呂をためずにシャワーでパパッと済ませるご家庭も多いのではないでしょうか。湯船に浸かり、全身の血行を良くすることで、睡眠時の疲れの取れ方や、眠気の誘発につながります。
お風呂のタイミングと入浴に費やす時間は、子供の眠気と十分に関係があると考えられます。
対策② 寝つきが悪いなら迷わず気分転換
ベッドには入ったけれども子供は眠くないと言っている
↓
寝かせないと!と焦るママ
↓
でも子供は寝ない
↓
そのうち自分が眠くなってきて先に寝落ち
↓
結果的に家事ができない
こんなサイクルを毎日送っていませんか?
モヤモヤしながら布団の上で眠れない時間を過ごすよりも、眠たくないなら時間を区切って違うことをやらせるのも一つの手。気分転換が子供のバイオリズムを整えてくれます。
我が家で特に効果が見られたのは、夜のお散歩です。お散歩と言っても、何十分も出かけるわけではありません。子供を抱っこしてベランダでお月さんを見たり、雨音を聞きに行ったり。家の周りを散歩する程度。時間は5分間で区切ること。そのあとはすぐにベッドへ。という流れでした。手足が温まるのを確認したら、子供を再度寝かしつけるベストタイミングです。
対策③ 朝は定刻で必ず起こす
小児科の医師によると、子供が夜遅くまで寝なくても、朝早く起きて機嫌よくその日の生活がスタートできるのであれば、その子にとって最適な睡眠時間は確保できていると考えても良いでしょう。
しかし、朝になってもなかなか起きない、機嫌が悪いというのはNG。夜更かしによる悪影響が出ています。
そんな日が続くようであれば、朝は眠たくても、機嫌が悪くても、しっかり定刻で起こしてください。
夜更かしの悪影響を、子ども自身が身を持って体感すべきなのです。睡眠不足で一日を過ごせば、その夜につけは回ってきますから、早寝早起きのリズムを作る上での対策として十分に効果を発揮するでしょう。
対策④ご飯やお風呂などの時間を1時間早める
子供には21時には寝てほしいのに、22時や23時にしか寝てくれない。というのであれば、そういうリズムが子供に染み付いているのかもしれません。そういう場合は、生活のリズムを少し早めてみてはいかがですか?寝る前に1時間遊ぶ習慣が体に染み付いているのであれば、その遊ぶ時間を早めればいいのです。
対策⑤ 朝は明るく、夜は暗く
生活リズムを整える上で、照明・明るさというキーワードは非常に大切です。例えば、昼間、子供たちが外で遊ばず、家の中でゲームばかりしていたらどうなるでしょう。様々な弊害があ起こりますが、その中の一つに、セロトニン不足のなるかのせいがあります。その影響は、脳の発達障害や、心身の不安定につながります。一方、夜はしっかり電気を消し、夜=寝るとき、という意識を子供に持たせましょう。夜は暗く、朝は明るく、部屋の照明環境を整えてあげるだけでも、子供の睡眠に関する悩みは、少し改善するかもしれません。
対策⑥ テレビやスマホは子供の寝る予定時刻の2時間前まで
「原因」のところでも述べたように、液晶などの画面から出る光は、睡眠に悪影響を及ぼすことが証明されています。せめて2時間前には、子供たちに画面を見せないように調整してやることも大事です。家事と子守の両立は非常に難しいのは十分にわかっています。だからと言って、テレビやスマホに頼り続けるのは良くありません。確実に睡眠の質に関わってきます。
その改善策として、子供にお手伝いをさせるのが良い方法です。子守と家事を切り分けるのではなく、積極的にお手伝いをさせてみましょう。最初は自分で家事をするより何倍もの時間を費やします。しかし、お手伝いすることに子ども自身がやりがいを感じ、楽しいと感じてくれるのであれば、子守の時間が一緒に家事をする時間に置き換わり、時間のロスが徐々に減ってきます。
動画に頼っていた時間を、ママにも子どもにも有益な時間に変えることで、ダラダラの過ごしていた時間も、頭と体をしっかり使える時間になります。それが心地よい疲れに変わり、子ども自身も充実した一日を過ごせるので、結果的に夜になるとしっかり眠くなるというリズムが生まれやすくなります。
対策⑦ 寝る前の儀式を作る
何の根拠もありませんが、「これから寝る!」。と子供自身が早く寝ることを一つの習慣として捉えることができるのでは?と考え、我が家で実践しています。
お風呂→歯磨き→お茶を飲む→トイレ→絵本→氷一粒食べる→就寝
これが我が子の就寝前の儀式です。ちょっと変わっているかな?笑
対策⑧ 3〜4歳からは一人で寝かせる
コミュニケーションが普通に取れるようになると、添い寝が逆効果のことも。話が止まらず、遊び感覚が何時になっても抜けない。なので、添い寝は最小限にしてください。もちろん、最初は嫌がりますが、興奮状態を誘発してしまう恐れがあるため、寝る前は静かに、落ち着く必要があることを、子ども自身に教え込むことが大切です。
対策⑨ 氷枕や冷えピタを使う
特に夏場に有効的な方法です。おでこ(前頭葉)を冷やすことで、寝苦しい夜も快適に寝ることができます。脳神経生理学の側面から根拠があります。脳の温度を上げると、体全体が温まり、いわゆる覚醒状態になってしまい、寝たくても寝ることができません。夏の寝苦しい夜というのはこの状態です。大人でも起きることは子供でも起きます。
まとめ
子供が夜寝ないと悩んでおられる方は、以下の3つについて、考えてみましょう。
・子どもは1日でしっかり体力を使って疲れているか
・睡眠に悪影響な光をしっかりシャットアウトできているか
・起床から就寝までのリズムは整っているか
もし、どれか一つでもできていない、環境が作れていない可能性があるのであれば、その環境を整えてあげて、子供が夜寝てくれない生活を改善していきましょう。
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