これからの時代を生き抜くために必要な力①

教育

給料が安い。

 

まさに死活問題である。

子供の養育費、娯楽費、医療費、食費、学費、家や車のローン。それらの項目に、満足な額のお金を当てられているご家庭はどのくらいあるのだろうか。我が家は全ての項目において、少なからず節約を心がけている。否、心がけざるを得ない状況であると言っても過言では無い。

 

会社の給料が安いのか、それらの支出項目がそもそも高いのか、そんなことはどうでもいい。十分な収入を得られているという実感が無いこと自体が問題なのだ。

 

この項目に社会人らしく違う角度でメスを入れてみることにした。

 

 

 

「給与を上げられない理由がある」

 

会社として、個人として、成果を上げられていないというケースは仕方ないのですが、十分な利益を生んでいるにもかかわらず、社員の給与が低いという現状が問題になっています。ニュースなど、様々なメディアでこの問題が取りざたされているのを目にされて方も多いはず。

 

その理由についても様々な意見が述べられていますが、主要因として、「不確かな課題」と向き合わないといけないという現代日本の大きな闇を問題視しています。

 

 

解決すべき課題が不確かな時代へ

過去、1900年代、日本は急速な発展を遂げました。貧困からの脱却や、先進国へ追いつけ追い越せの精神で、皆が同じ方向を向いていた時代と言えます。つまり、貧困や諸外国との格差という、皆が同じ課題を抱え、それらを解決することで成長を遂げてきました。

 

現代に於いても様々な課題、問題があります。環境問題、少子高齢化、エネルギーの枯渇などがその例です。過去における課題と比べて、それぞれの課題における理解度、影響度は、個人間で大きな差がある印象です。また、それらの課題にメスを入れたとして、ビジネス、つまり儲けに直結するかどうかは、非常にわかりにくいという点も指摘できます。

 

仮に今、地球が抱える環境問題を抜本的に解決できる技術があったとして、その技術を買いたい!という人は何人いるでしょうか。メディアが大きく取り上げても、利便性の高い今までの技術の方が良かった。初期投資が必要でなかなか手を出せない。という人が大半を占めることは、安易に想像できます。つまり、給料が低いため、それらに投資できる元手がない。そもそもリスクを背負うまでの訴求力が伴っていない。という結論になります。

 

 

抽象的な課題に対して、具体的な解決策が見つからない。「今の人件費に投資するより、不確かな将来を見据えた貯蓄」。これがか企業の答えになるのです。ただ、これはあくまでも、うまくいっている企業の話です。そもそも受注がない。働いても働いても儲けが出ない。仕事はあるが働き手が見つからない。そんな企業も沢山あります。

 

 

 

科学的根拠から見る日本の貧困

IMF(国際通貨基金)が出した2021年における各国のGDP(国内総生産)の上位3か国を見てみましょう。

1位 アメリカ合衆国 22,675,271
2位 中華人民共和国 16,642,318
3位 日本       5,378,136

単位:百万US$

 

この結果を見ると、日本のGDPは約5兆3781億ドルであり、アメリカの1/4程度ですが、順位的にはそんなに悪くはない印象を受けます。しかし、少し見る角度を変えて、このGDPを国内総人口で割ると、1人あたりのGDPは42,930ドルとなり、世界第25位まで順位を下げる結果になりました。

 

 

真っ先に思い浮かぶ課題として、少子高齢化が挙げられます。政治に興味がない人も、少子高齢化という言葉はよく耳にすると思います。そして、日本の高齢者の割合(日本の総人口に占める65歳以上の割合)は約29%と言われています。

 

 

生産性が低い。労働力が足りない。求人広告を出しても人が来ない。その課題を抱え倒産する企業も多く、その歪みはGDPから分析しても一企業の問題だけでなく、国としての大きな課題とも言えます。

 

 

足を引っ張る日本の国民性

日本人の生産性を下げている問題の一つに、良き国民性の一つとしれ扱われるの「勤勉さ」も関わっていると思います。製造業における過剰品質。サービス業における本質とズレれた蛇足的な対応。おもてなし精神や、几帳面さを良きものとして扱ってきた日本の文化ですが、ミニマルな考え方を主とした欧米のビジネスにはマッチせず、いつまでたっても成果が出ない。という側面も多々見受けられます。

 

 

給料が低い。
お金がない。
売れるもの、サービスを生み出せない。
課題を解決する具体的な策が見当たらない。

 

 

こんなネガティブな現状を打破する方法はないのか?人の2倍働けばGDPは上がるじゃん。それはいい考えだ!そんなナンセンスな考えはこの問題を注視していない証拠です。

 

 

 

抽象的な課題に対する具体的な策を見出す。

具体的な課題の本質を考えるために抽象的な思考を巡らす。

抽象から具象、具象から抽象。

この切り口、考え方って重要じゃないでしょうか。

 

 

スキルよりも考え方

これからの時代を生き抜く力って何でしょうか。今述べたように、抽象的な課題に埋もれた現代において、具体的な策を見出し、少しでも多くのお金を稼ぐ力ではないでしょうか。この「力」自分の中でも間が抽象的な位置付けであり、その「力」がどのようなものなのか。どうやったら身につくのか。子供達へどのように身につけさせるのか。それさえもわかりません。子供の教育においても、英語、プログラミングなど、私たちの子供の頃よりも多くの選択肢が増えました。しかし、それらは「スキル」でしかありません。スキルを活かすための根底的な「考え方」を身につけることが重要だと考えています。

 

 

まだ答えはわかりません。この記事もいつまで続くのかわかりません。仮の答えを出し、実践し、次につながる分析を行い、また次につながる結論を出す。次の更新がいつになるかわかりませんが、今の時代を生き抜くために必要な力について、この繰り返ししだと思います。少しでも皆さんと共有できるよう、この記事を継続的に書くことにしました。

 

今後とも宜しくお願いします。

 

 

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