「絶対に妊娠線を作りたくない人へ」妊娠線予防クリームだけ満足していませんか?

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一度できた妊娠線は消えません。これは、いろんな美容サイトにも書かれており、経産婦の方はその辛さを実感したという人も多いでしょう。そもそも、妊娠線を作らないためには、妊娠中のケアが非常に大切です。近頃は妊娠線予防クリームが一般的となり、妊娠線を回避するための代表的なアイテムの一つです。多くのウェブサイトや通販サイトで、オススメの妊娠線ケアクリームも紹介されています。

 

しかし、ケアクリームを買ったから安心!毎日塗っているから大丈夫!なんてことは絶対ありません。毎日クリームでケアしている人でも、妊娠線ができてしまうという人はたくさんおられるのです。反対に妊娠線ケアクリームを使っていないのに、妊娠線は出来ませんでした!という幸運な人もいるのです。それは赤ちゃんがお腹の中で大きくなりすぎなかったからでしょうか。それとも、本当に運が良かっただけなのでしょうか。実は、妊娠線のできやすさは、体質によっても左右されるのです。単なる幸運や、胎児の大きさだけが原因ではありません。まずは、妊娠線のできやすい人、できにくい人の特徴をしっかり捉えて、妊娠線ができにくい体質へと改善していきましょう。

 

妊娠線ができやすい人はこんな人

皮下脂肪が多い人

妊娠線は胎児の成長に伴ってお腹が大きくなり、その変化に母体の真皮や表皮、皮下組織といった体の組織が引き伸ばされてしまい、表皮の下にある真皮がひび割れてしまう症状のことを言います。皮下脂肪が多い人は、皮下脂肪が少ない人に比べて、ひび割れの原因となる材料が多いということが言えます。妊娠中の女性の体は女性ホルモンの影響で、皮下脂肪を蓄え、分厚く変化します。厚みが増すに従って、皮下組織の密度が一定であれば問題ないのですが、に皮下脂肪の細胞の数は人それぞれ決まっており、妊娠中と言えども、皮下脂肪の細胞数が極端に増えたり減ったりする事はありません。妊娠中にに太りやすくなるのは、皮下脂肪の細胞そのものが大きく肥大化するのです。つまり、妊娠中の肥大化した皮下組織はもろくなり、妊娠中のお腹の大きさの変化に伴って、ひび割れを起こしやすい状態になってしまうのです。

乾燥肌の人

表皮や真皮に水分が少ないと、肌のひび割れの原因になります。冬場を中心に乾燥肌にお悩みの女性の場合想像がつきやすいと思います。妊娠中は赤ちゃんの成長に合わせて、お腹の表皮や真皮が引っ張られ、保湿機能が働きにくくなるので、なおのこと乾燥の影響は著しくなります。水分をたっぷり含んでいる肌は柔軟性があり、妊娠によってお腹の皮膚が伸びてもそれに追従してくれるので、妊娠線が比較的できにくいのです。しかし、乾燥肌の人は皮膚に柔軟性がないため皮膚が伸びきらずに、乾燥している部分からひび割れが生じてしまいます。妊娠前から乾燥肌に悩まされている人は、妊娠線は要注意です。

 

冷え性の人(代謝の悪い人)

「肌のターンオーバー」という言葉を聞いたことはありますか?肌の古い老廃物を外に追い出し、新しい組織を作り出す仕組みのことです。いわば新陳代謝のこと。このターンオーバーが早すぎても遅すぎても肌の状態が良いとは言えません。ここでは詳しい説明は端折りますが、細胞の誕生と、角質として排出されるまで約28日サイクルが理想と言われています。洗いすぎによるターンオーバーの短期化、この場合は肌の角質層が少なく、バリア機能が不十分で非常に危ない状況です。一方、加齢やストレスなどによるターンオーバーの長期化も古い組織が残り、柔軟性、保水性に乏しい状況といえます。何れにしても健康な状態とは言いがたく、保湿機能が十分とは言えません。つまり、妊娠線もできやすい状況です。

 

妊娠線ができにくい人はこんな人

妊娠線ができにくい人はある意味、肌が理想的な状態と言えるでしょう。

  • 余分な皮下脂肪が少なく、ひび割れを起こす材料が少ない
  • 肌の保湿機能に優れ、水分を多く含んだ柔軟性のある肌質
  • ターンオーバーが適切に行われ、健康的な状態の肌を持っている

以上のような要素を持っています。このような肌状態を保つことこそが、妊娠線の発生を回避することでもあります。その代表的なアイテムが、妊娠線予防クリームや妊娠線ケアオイルな訳ですが、それらを使って肌の保湿を助け、伸縮性を手に入れたとしても、本来の性能ではなく、あくまで外からその成分を補給しているだけ。つまり、都度こまめにクリームをお腹など妊娠線の発生が疑われる場所に塗ることが必要になってきます。仕事中や外出中、そんなに頻繁にケアできる人は多くはありません。

妊娠線ができて消えなくなってしまった!と嘆くのは簡単です。そのためには、妊娠線ケアクリームで保湿をすることが重要です。そしてさらに重要なのが、その効果を維持できる体質を維持するということです。この記事では、妊娠線予防クリームを使った妊娠線対策以外に、日常的に自分で無理なくできる妊娠線予防方法をご紹介します。

まずは保湿

 妊娠線の予防に最も重要な項目だと言われることが多いのが「保湿」。表皮、真皮の乾燥は、肌の柔軟性が失われてしまうので、胎児の成長に伴う肌の伸びについていくことができず、すぐにひび割れを起こしてしまいます。妊娠線といえば、大きくなるお腹周りに注目が集まりますが、胸が大きくなることで乳房もそ妊娠線ができやすい部位の一つ。妊娠による体重増加に伴って、太ももや腕、お尻にもその波及範囲は及びます。

このように保湿ケアを行いたい部分はほぼ全身に及びます。ここで妊娠線ケアクリームを使った全身のケアはとても有効的です。しかし、市販の化粧水やボディクリームの価格と比較すると、低容量かつ高価格のものが多い。その影響で、たっぷり使いたくても使えない、コスパの面で不安。という人も少なくはありません。躊躇していては妊娠線ができた時に後悔しますよ?と言いたいところですが、その相手がお財布となると切実。

しかし、保湿だけを目的とすれば、妊娠線ケアクリームを使うまでもなく、その代用品は日常の保湿ケアでも十分効力を発揮してくれます。

 

  1. 化粧水でたっぷり水分補給してください。お風呂上がりは特に重要です
  2. 必要に応じて、乳液やニベアなどの乳化クリームを使用しても良いでしょう
  3. 補給した水分を蒸発させないために、最後にワセリンを塗って保湿効果を高めましょう

 

もっとも重要だと考えるのは、上記の1と3です。水分の補給と、水分の蒸発を抑えることが保湿の基本的な考え方です。しかし、間違った考え方で損をしてしまう人も多いので、その注意点を以下にまとめました。

植物由来・無添加は本当にいいの?

保湿効果を高めるために、ワセリンを使用するというのはよく聞くこと。しかし、ワセリンは石油由来の物質です。一方で、「植物由来」や「鉱物油無添加」のようなポイントをアピールしたクリームやオイルも多数見かけます。確かに、植物や無添加といったワードには安心・安全といったイメージを連想させるため、「植物由来・無添加=安全」といった概念が世の中にも浸透しつつありますが、本当にそうなのでしょうか。私が植物由来や無添加にこだわらなくても良いと主張する理由は幾つかあります。

一つ目は成分の安定性です。ワセリンは非常に酸化しにくく、室内環境に長期間保存しても改質することはほとんどありません。一方、様々な成分を含んだクリームはワセリンに比べて改質のスピードが速いのが特徴です。保存料が無添加のものではなおのこと参加のスピードが速くなります。

二つ目は純度。基本的にワセリンは物質名ですので、それ以外のものが含まれません。アレルギー反応が出にくいことも特徴としてあげられます。

由来こそ石油ですが、ご自分が安心・安全と感じられるものを使用して妊娠線対策をできることが理想的です。気になる部分にたっぷりの化粧水で水分補給し、ワセリンで保湿して妊娠線の予防に備えましょう。

 

体重管理

次に大切なことが体重の管理です。妊娠中は吐きづわりの影響で体重が減少する人もいれば、食べづわりで食欲が以前より増すという人もいます。医師からの指示がない限り、ダイエットや食事制限はすべきではありませんが、よりヘルシーな食生活に変えることで、余分な体重増加を抑えることができます。体重増加や皮下脂肪の増加は妊娠線の発生に直接的に関係があります。食事や運動によって、妊娠中の適正多重を保つことを心がけてください。

食事は和食がオススメ

基本的なことですが、和食中心の低脂肪高タンパクの食事を心がけてください。一汁三菜という言葉がありますが、根菜類を中心としたみそ汁などで体を温めることを心がけてください。また、肉よりも魚を多く摂取することも体重増加を予防するのに役立ちます。和食と言っても天ぷらなどの高カロリー、高塩分の料理は避け、食物繊維や魚や豆のタンパク質を摂取することをおすすめします。

妊娠中にベンビに悩まされる妊婦さんもおられますが、そのような場合は納豆やヨーグルトもオススメできます。また、過剰な食事量を避ける工夫として、よく噛んで食べることも重要です。

 

適度な運動を

妊娠中だからといって、外出や動くことを避ける必要はありません。もちろん過度な運動や負担の大きい動作を伴う作業はオススメしません。しかし、適度な有酸素運動は妊娠中の過度な体重増加を予防し、結果的に妊娠線の発生を回避してくれる可能性があります。毎日無理なく始められる運動としてウォーキングがあります。お腹が張ってしまう時は、迷わず産婦人科を受診し、医師の判断をあおいでください。

無理のない範囲ならマタニティヨガやスイミングもオススメ

医師に相談し、問題がなければマタニティヨガやマタニティスイミングもおすすめです。一人で始める運動は長続きしない傾向がありますが、月謝を払い集団で取り組むことで挫折の確率がグッと下がります。有酸素運動を行うことで、適正体重の範囲内で体重管理ができるようになれば、妊娠線の発生の確率を抑えられる可能性は高くなります。また、妊娠中という同じ境遇の女性たちが集まることで、情報の共有も活発になります。妊娠中は何かと悩みが多いもの。妊婦同士でしか分からない悩みや、産後、ママさん同士としての交流の機会も増えるかもしれません。

適度な運動は、体の新陳代謝を高め、脂肪の蓄積を防ぎます。太っている人ほど妊娠線の発生確率は上がります。無理のない範囲で適度な運動をすることで妊娠線を予防しましょう。そのために、事前に産婦人科の医師に相談することもオススメします。

美肌ケアも大切

妊娠線の発生に関係のあるキーワードは、乾燥・脂肪・加齢です。その中の加齢は、乾燥や脂肪の蓄積に大きく関わってきます。若いうちの水分が多く、柔軟な肌であれば、妊娠線を予防できる可能性は高いものです。一方、高齢出産になる程肌の水分が失われ、代謝も落ちるため妊娠線発生のリスクが上がります。

歳をとることは避けられませんが、体の内外から肌の若さを保つことは可能です。前述した化粧水とワセリンによる肌の乾燥対策もその一つ。肌に良いとされることは積極に取り入れることで、水分を保ち、柔軟性のある肌を手に入れ、妊娠線の発生を予防しましょう。

また、体内からのアンチエイジングも重要です。特にビタミンの摂取やタンパク質の摂取は重要です。野菜や魚を中心とした、低カロリーの食事を心がけてください。

最後に

ここまで妊娠線予防クリームを使わずに、妊娠線の発生を防ぐ方法を説明してきました。

  • 保湿
    化粧水による水分補給とワセリンによる保湿
  • 体重管理
    健康的な初期時と無理のない運動
  • 美肌ケア
    体の内外からのアンチエイジング

妊娠線の予防には、この3つが非常に重要になってきます。これらの日常的なケアに加えて、マタニティクリームなどの、妊娠線予防グッズを合わせるとさらに予防効果は倍増します。

妊娠線ができてしまうと、完全に消し去ることは非常に難しいのが事実です。理想的には妊娠の有無にかかわらず、健康的な生活が習慣化されていること。しかしそんな模範的な人は多くはありません。妊娠を機に生活を見直し、肌のケアや体重管理を今一度見直してみませんか?

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