産院選び、あなたならどうする?3ジャンルの産院の長所と短所

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二人目もここで産みたいな・・・

そう思えた時、自分の産院選びが間違っていなかったことを実感します。ちょうど4年前、今の長男を妊娠している時に、京都への引っ越しが決まりました。初めての土地で、自分はどこの病院で産めばいいの?という不安が大きかったのを覚えています。結婚して夫の職場の近くに住み移った。夫の転勤先が全く知らない土地だった。という奥さんも多いのではないでしょうか。私自身、今は2人目を妊娠中。改めて情報を整理する意味でも、皆さんの産院選びのヒントにしていただく意味でも、「産む場所」について、私たち家族の理解しているポイントをまとめたいと思います。

分娩が出来る「産院」の分類は大きく分けて3つ

1.助産院
2.産科専門病院・産科専門医院
3.総合病院・大学病院
それぞれ特徴があるので、参考にしてみてください。

 

1.助産院

長所

・アットホームな雰囲気
分娩だけでなく、不妊の悩み相談・ヨガや水泳、マッサージなど、産前産後のセルフマネジメント・育児に関する悩み相談など、手厚いケアを受けることができます。第二のお母さんといった感じの先生たちと一緒に出産について向き合う、とてもアットホームな雰囲気が特徴です。

・分娩スタイルが選べる
最近では水中分娩を選ぶこともできるとか。病院とは違って、分娩台に乗らないといけないということはありません。ベッドの上、畳の上、横向き、仰向けなど、自分がリラックスして産める体勢でお産に臨むことができます。

短所

・産婦人科ではないので医療の介入は一切無し
助産師さんは医師ではありません。そのため、母胎や胎児に何か危険が及びそうな場合、必ず医療機関との連携が図られます。例えば、帝王切開や会陰切開などの処置は、助産院では行うことができません。

2.産科専門病院・産科専門医院

長所

・多様な分娩スタイルを選べる
病院によっては選べない分娩スタイルもありますが、自然分娩だけでなく、無痛分娩などの選択も可能です。その場合、麻酔費用などが入院費用に上乗せされるため、予め相談する際に、予算のことも話題に出しておいたほうがいいでしょう。

・サービスの充実度が高い
総合病院に比べて、個室の充実度は高いようです。また、料理やアメニティなど、出産「+α」の部分が大きいように感じます。第二子以上の出産の場合、旦那さんや、子供も一緒に寝泊まりできる施設を保有する産科専門病院も増えてきているようです。また、医院レベルの規模の産科専門院だと、担当医師の人数が少ない分、同じ担当医が初診から出産まで立ち会ってくれるケースも多く、コミュニケーション面でのメリットも大きいと言えるでしょう。

短所

・高度な医療設備は総合病院に劣る
程度差はありますが、高度な医療設備が整っている産科専門医院は少ないようです。そのため、母胎や胎児にリスクが及んだ場合、周辺の専門機関に応援を仰ぐことが多いようです。もしも産科専門院での出産をお考えの場合、あらゆるリスクに備え、検討されている産科専門院のリスクマネジメントプランについても、予め聞いておいた方が無難です。

3.総合病院・大学病院

長所

・産婦人科以外の医科がある
特に小児科がある病院は、出産後の子供の定期検診でも利用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。また、あらゆるリスクに備え、近くのその道の専門医がいるというのはとても心強い。
・高度な医療が受けられる
出産には少なからずリスクが伴います。それらのリスクの大小に応じて、適切な医療の介入を受けられるのは大きなメリット。助産院や参加専門医では対応できない場合、転院や緊急搬送というケースも少なからずあるといいます。移動時間や受け入れの可否などを考えると、安心感は最も高いのではないでしょうか。

短所

 

・担当医が決まりにくい
大きな病院になればなるほど、医師の数も多く、曜日ごとに担当医が違うというケースも多いのが現状です。だからと言って適切な説明が受けられないわけではありませんが、毎回違う医師というのはコミュニケーション面ではデメリットと言えるかもしれません。
・待ち時間が長い
総合病院あるあるですが、とにかく待ち時間が長い。予約システムも充実している病院が多いのですが、救急外来への対応や根本的な産婦人科医師不足も響いているのでしょうか。特につわりの時期や、妊娠後期などには待ち時間の長さが苦痛になるので、大きなデメリットとも言えるでしょう。

ここまで3つの産院のジャンルを、公平に見比べてきました。ここで産みたい!という産院のジャンルは見つかりましたか?しかし、産院選びは自分の希望の優先順位は低く、実際はもっと優先度の高い要素があります。

 

リスクを理解し、産院を選ぶ

出産時の「リスク」を差し置いて、産院選びはできません。しかし、自分が抱える出産のリスクは、自分自身では判断できません。担当医の方とよく相談して、自分の希望がどの程度通りそうなのかを理解しておく必要があります。

分娩・出産≠医療

出産は病院で行うというイメージが強くあります。しかし、そもそも昔は、陣痛の始まった妊婦の家に助産師さんを招き、出産を迎えていました。先に説明した「助産院」はそのスタイルに近い出産。そこに医療のイメージは一切ありませんよね。つまり、自分の出産リスクによって、どの程度医療の介入が必要なのかを想像し、産院選びをする必要があります。

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