新築で後悔しない間取りー見落としがちなポイント7選

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「家は3回建てないと、本当にいい家はできない」そんな言葉を聞いたことがあります。新築を建て、住み始めて3年。後悔こそないものの、完璧とは言い難く、やり直せるならやり直したいことも多々有ります。成功例ではなく、失敗例から学ぶ家づくりも悪くないと思います。住み始めてすぐに引っ越したいと思う家なんて、誰も建てたくないはず。私の経験で、もっとこうした方がよかった。と思うポイントをまとめました。これから新築を建てたい。間取りに妥協したくない。そういう人にぜひ読んでもらいたい記事です。見落としがちなポイントをいくつかまとめましたので、家づくりの参考にしてください。 

 

玄関の換気はできる?

 

日本は雨の多い国です。家全体の換気は家づくりにおいて重要なキーワード。私が新築を建てた時、真っ先に後悔したのが玄関の換気の悪さ。玄関の見栄えに関しては山ほどアイディアが出たのですが、実用性に考えが及んでいませんでした。後悔。


ある日、妻が久しぶりに履こうとしたCOACHのブーツに青カビが。築30年のアパートではこんなことはなかったのですが、新築に引っ越して半年でこのありさまです。良くも悪くもボロアパートは換気がよかったんですね。


雨の日の靴はびしょ濡れ、そのまま玄関に入り、ライルの上には雨水が。玄関の扉は比較的機密性が高いので、あとはアンダーカットされたリビングの扉が唯一の通気口となっている状況。窓ははめ込み式なので、換気には寄与せず、仮に開閉式の窓であっても、セキュリティの面で、常時開放は難しいですよね。

今のところ靴以外への被害はありませんが、玄関の枕木などが腐敗すると大惨事。玄関には換気扇を設置するべきだと声を大にしてお伝えします。

コンセントは十分すぎるほど設置して

 

コンセントはあればあるほど良い。設置費用は多少かかりますが、設計段階では1箇所あたり1000円〜2,000円程度。後悔はプライスレス。おすすめの増設箇所は

キッチン(特に調理スペース)

ひと昔前は、調理家電といえば、炊飯器、電子レンジ、オーブントースターくらいのものでしたが、フードプロセッサや体温調理器具、パンメーカーなど、多種多様な調理器具に電気を使用します。「近場のコンセントは全部使用しているから、離れた所のコンセントを使おう。」なんてことはしばしばあります。あなたの高いたい生活家電を出来るだけ想像してコンセントの増設を検討した方が、QOLの向上につながります。

クローゼットにコンセントand照明を

クローゼットの中にコンセントは必要?

必要です。

そもそも衣服の収納以外にも、来客時には見せたくないものが山ほどあります。アイディア段階において、収納の数やスペースを広く考える人は多いのですが、活用方法に応用が効かず、後々後悔する羽目に。私もその一人です。
例えば、

  • ダイソンなどコードレス掃除機の充電
  • 電動アシスト付き自転車のバッテリー充電
  • ワイヤレスイヤホン、スマホ、モバイルバッテリーなどなど

今やコードレス、ワイヤレスの時代。
もちろん、リビングや寝室などで充電する手段もありまが、見た目や動線の都合上、玄関に近い収納場所にコンセントがあると、来客時の見栄えや利便性などにメリットになるでしょう。また、コンセントとは少し異なりますが、収納スペースの中にダウンライトを設置することも検討した方が良いように思います。特に廊下の壁に設置した収納は、周囲の光量が不足して、夜間にものが探しにくいと言った不都合も実感しております。

 

部屋干しスペースは必ず確保

前述しましたが、日本は雨の遠い国です。春から秋にかけては、雨の日が多く、冬も外干しでは衣類の乾燥不足に見舞われる可能性は高い。タンブル式乾燥機やカワックなどの浴室乾燥機も選択肢ではありますが、とにかく電気代が高くつくのが実情です。
エアコンの近くや換気の良い場所にアイアンバーなどを設け、内情的に発生する部屋干しニーズに事前に対応しておくことをおすすめします。

 

室外機の設置場所は決めてる?

 

前述の玄関の換気と同じくらい重要で、かつ後悔した項目です。なぜなら間取りの打ち合わせの際。隣接する住居との関係性や、室外機のスペースなど、一切考慮に上がっていなかったからです。新築の見栄えを優先する人なら必ず、家の正面にエアコンの室外機を置きたいと思う人はいないでしょう。そしてエアコンを運転するのであれば、室外機から風が出るので、隣家の窓や玄関に干渉しないように設置するのがマナーというものです。周りに影響のない設置場所から、エアコンの設置場所まで非常に距離が長く、ホース類を延長せざるを得ない状況に見舞われたのは完全に想定外。後悔しないためにも、新築の設計段階で、室外機の設置場所にも言及すべきです。

 

トイレの奥行きは十分すぎるほど確保すべき

 

LDKや玄関、収納に寝室など、間取りの優先順位はあって当然。それらと比べると、トイレの間取りの優先順位は下がって当然なのかもしれません。しかし、トイレの奥行きほど、楽観視できない間取りはありません。衣服の着脱、便座への離着席など、便器の正面の壁に何度頭をぶつけたでしょう。また、階段の下にトイレを設置する際は、天井の高さにも要注意です。

 

家電の設置スペースは周辺を含めて広めに

 

仮に建売住宅や、分譲マンションであっても、洗濯機や冷蔵庫が設置できないほどスペースが狭いということは稀です。しかし、家電が設置できることと、使い勝手が良いことは別です。
冷蔵庫のドアが90°開けば、食品の出し入れはできます。しかし、90°開く扉と、150°開く扉では、どちらが使い勝手が良いでしょう?
洗濯機の正面のスペースは、80cmもあれば作業ができますが、120cmのスペースほどゆとりはありません。設置できるか?よりも、使いやすいか?をベースに家電の設置スペースを考えた方が、満足度が上がります。

 

クロス(壁紙)は少しお金をかけて

 

最近では自由設計の新築住宅でも、追加料金のかからない範囲でさまざまなデザインのクロス(壁紙)が選択できるため、クロス(壁紙)にお金をかけないという人も多いように思います。間取りのアイディアにマッチする色のクラスがあれば、そのまま採用するという人も多い印象です。しかし、筆者はクロス(壁紙)ほど、価格と品質が比例するものは無い、と断言します。
私もリビングや玄関、トイレのアクセントウォールのみ、グレードアップしましたが、厚み、質感、見た目、耐久性など、あらゆる面で、オプションのクラスの方が秀でています。今は住み始めて5年未満ですが、10年後、15年後にクロスの状態は、安価なものと高価なもので、差が出てくると言ってアゴンでは無いでしょう。

 

最後に

いかがでしたか?「家は3回建てないと、本当にいい家はできない」そんな言葉を聞いたことがあります。新築を建て、住み始めて3年。後悔こそないものの、完璧とは言い難く、やり直せるならやり直したいことも多々有りました。成功例ではなく、失敗例から学ぶ家づくりも悪くないと思います。住み始めてすぐに引っ越したいと思う家なんて、誰も建てたくないはず。私の経験で、もっとこうした方がよかった。と思うポイントをまとめました。これから新築を建てたい。間取りに妥協したくない。そういう人にぜひ読んでいただけると幸いです。

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